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『世にも奇妙な漫☆画太郎』 漫☆画太郎

漫☆画太郎が好きだ。現役漫画家の中でベスト5ぐらいに入るほど好きだ。

少年ジャンプで連載されていた珍遊記は読んでいたが、この頃はさほど好みではなかった。ドラゴンボールのパロディ(フリーザが激怒する回)などは笑ったが、汚い絵の漫画家だなあというぐらいの印象しかなかった。

まだ僕が漫画を描いていた頃、持ち込みに行ったときの話である。編集者の人に「漫☆画太郎先生のデッサン力は、実は凄い高いんだよ」と聞かされ、そうなんだと驚いた。

物語の創作家は短編が得意なタイプと長編がで持ち味を発揮すると二つのタイプに分かれるのだが、この人は完全に短編タイプだ。

漫☆画太郎自身が「自分は大の連載嫌いである」と語っていることからもそれは推測できる。

さて『世にも奇妙な漫☆画太郎』である。現在、ビジネスジャンプで連載されている当作品であるが、相変わらずハチャメチャである。人は死にまくるし、近親相姦はあるし、スカトロジーはあるしと、自由に暴れまわっている。

ブラックなジョークが多く、中にはヒッチコック劇場のような後味の悪い結末のものもある。ひきこもりやストーカーなど扱い題材そのものがネガティヴなものが多い。

圧巻だったのは二巻に収録されている『シムラからの年賀状』だ。

加藤という男の元に毎年シムラから年賀状が送られてくる。見せ方が凄く上手くて、右ページに送られてきた年賀状を描き、左ページではその年賀状を見た加藤の反応を描いている。

さわりだけ説明すると、最初の年賀状は『僕たち結婚しました!』というものなのだが、それを見た加藤が「それにしても奥さんブサイクだな」と呟く。

そして翌年の年賀状。奥さんは整形しており、美人になっている。「えらい美人になったな」と加藤。

そしてまたその翌年。『子供が生まれました』と書かれているが、残念ながら子供は整形前の奥さんにそっくりだ。

次の年からがえらく急展開。『嫁が子供を殺して刑務所に入りました』である。子供の遺影を持った喪服のシムラが涙を流すという非常に悲しい絵だ。

気になった方は、買ってこの先の結末を確かめてみて欲しい。傑作であることだけは保証しておく。

あまりにも有名になった「シムラ後ろ!」のセリフを非常に上手く使っている。

興味を持たれた方はぜひ読んで欲しい。

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コメント

リンク完了です!!!
また、飲もうね~

投稿: ベターマン | 2008年11月 3日 (月) 16時24分

こちらも貼らせてもらいました。ありがとう!

投稿: 管理人 | 2008年11月 3日 (月) 18時14分

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