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2008年12月

感謝

早いもので今年も今日を残すのみとなりました。ブログを見に来て下さった方、コメントを下さった方、ありがとうございました。

来年もできる限り記事をアップしていきたいと思いますので、ぜひまたお立ち寄り下さい。

よろしくお願い致します。

それではどなた様も良いお年をお迎え下さい。

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校長先生の捕まえ方

五年二組の教室に向かっていると

前から校長が歩いてきた

今日もその禿げ頭を容赦なく、てからせながら

目があった瞬間

なんともいえない嫌な表情を浮かべ逃げ出す校長

俺は笑いながら追い続けた

百四十センチにも満たない校長は、ちょこまかと素早い

だが俺は校内一、足が速い

本気を出すとすぐに追いついた

後ろから校長を抱きかかえると

ぐるぐると回し、まず三半規管を刺激した

そしてふらふらになった校長にコブラツイストをかけた

至福の瞬間である

この学校で一番偉い人間に

コブラツイストをかけている

そう思うと興奮してきた

ふと顔を上げると、担任の山田先生が立っていた

校長は「お前のクラスの生徒だろ。何とかしろよ」

という顔をしていたが

面倒が嫌いな山田先生は会釈をして通り過ぎた

無理もない

二十代半ばの小娘に俺のコブラツイストを解くことはできない

今度はアイアンクローをかけよう

そう思ったとき、ちょうどチャイムが鳴ったので校長を解放した

また明日の朝が楽しみである

出社拒否にならなければいいが

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最初で掴め!

小説でも漫画でも最初に1,2ページで掴まなければ読者は離れてしまう。逆に最初で掴むことができると、ある程度は読んでもらえるということだ。

編集者は、大体最初の数行、数ページの情報量で大体、その人の力量を見抜けるようだ。なので油断ならない。

天津、木村のエロ詩吟はすばらしい。

なんたって第一声が

「舐めてて~~~」である。

面白くないわけがない。

そんなことをオールザッツ漫才のオープニングを見ながら思った。

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気づいたときには遅すぎる

26日、作劇塾の忘年会に参加した後、O社長、N先生に連れられて某居酒屋へ。ありがたいお話を賜りそれから塾長宅へ赴きみんなと合流した。

あれは午前二時から三時頃であっただろうか。ライターとして活躍している作劇塾スタッフのS野君が隣に座るM君に向かって、上下関係の大切さを熱く語っていた。

「自分は何よりも先輩を大事にする人間だ」

とS野君の発言を僕は、ふむふむと黙って聞いていた(ちなみにS野君と僕は同じ専門学校出身で、彼は僕の二年後輩)。

S野君の前にある机には、モコPが作ったオムレツが置かれていた。モコPは料理が上手だ。S野君は美味い美味いと言いながら、スプーンを口に運んでいた。

ふと何かに気づいたようにS野君がオムレツ皿を僕の方へ持ってきた。

「先輩、どうぞ、食べて下さいよ」

なるほど、先ほど説いていたことをさっそく実践しているのだなあ。有言実行とはこのことだ。ありがたい、ありがたいと僕はオムレツを口に運んだ。

その瞬間、S野君の、いやS野の表情が変わった。

不気味な笑いを浮かべてこっちを見ている。なんだか黒い笑いに思える。気のせいだろうか?

「どうかしたの?」

という僕の問い彼は、にやにや笑って答えた。

「食べてしまいましたね。高田さん」

「うん。食べたよ。美味しいオムレツだね。モコPってホント、料理上手だよね」と呑気な僕。

まだ彼の言わんとしていることが飲み込めない。

青二才とはこのことだ。このときの僕は、沖縄の海よりも、あの日見上げた空よりも、ランバ・ラルの新型モビルスーツよりも青かった。

「実はね。僕、風邪を引いているんですよ。僕が使ったスプーンでオムレツを食べたという事は……。聡明なあなたのことだ。もうここまで言えばお分かりですよね。クックック……」

謀られた! 

そう思ったときには遅すぎた。

僕は喪黒福造に「あなた約束を破りましたね」と言われたぐらいの衝撃を受けた。

そう言えばS野が先ほど浮かべていた笑みは喪黒が浮かべるそれに酷似していた。

歯並び、口角の吊り上げ方、そしてかぶっていた帽子、何から何までそっくりだった。さすが藤子不二雄ファンである。そこには人に不幸を運ぶ福造喪黒が確かに存在していた。

「ドーン!」である。「うああああ!」である。

しまった! 普段からS野をイジりすぎた報いがこんな形で返ってこようとは……。

S野の誕生日に小坂めぐるのAVをあげたので、もう大丈夫と安心していた自分の浅はかさを僕は呪った。

策士S野のことである。M君に対して、上下関係の大切さを説いていたこと自体、伏線だったに違いない。

でも風邪なんて気持ちの問題だよな。強気でいれば大丈夫とプラスの自己暗示を掛けて朝方、家に帰ったのであるが、S野菌は思いの他、強く見事にその翌日、菌の餌食にされた。昨日は使い物にならなかった。

で何とか回復して今、ブログを書いている。

だからと言ってS野を恨んではいけない。生き馬の目を抜く世界。例え先輩だからといって油断はできない。寝首を掻かれた方が悪いのだ。

そう言えば僕にオムレツを食べさせた後、急にS野が咳をし始めた。それまでは悟られないように、堪えていたのだろう。彼は咳をしながら頭痛薬を探していた。

目的達成のためには、咳と頭痛までも我慢するとは……。用意周到とはこのことである。

恐るべし菅野秀晃。

あっ言っちゃった……。

そんな愉快な菅野君のブログはこちら↓  http://star.ap.teacup.com/sugano/

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こんなイブ

どういうわけか年配の女性に好かれやすい。年上のお姉さんだったら、嬉しいのだがそうではなくて五十代、六十代の人たちである。

話しかけやすいのだろうか。マンションの掃除をしている自称おばちゃん(孫がいると言っていたので正確にはおばあちゃんなのだが)に捕まると、中々解放してもらえない。僕の顔を見つけると、喜々としながら駆け寄ってくる。

コンビニのバイトで一緒に入っているおばさんがいる。かなり勝気な人で、他のバイトと結構揉めている。白か黒かをはっきりさせなければ気のすまない男勝りの性格で、歯に衣着せぬ発言をよくされる。

この人に最近、よく心配される。「アルバイトの収入だけでやっていけるのか?」 とか「国民年金は払っているのか」など色々と尋ねられる。

今週の話である。いつものように僕がバイト先へ行くと、少し遅れてやってきたそのおばちゃんがなにやら紙袋を持っている。

「はい」

と紙袋を渡された。

「何ですか? これは」

と僕が目を丸くしていると

「クリスマスプレゼント」とにっこり笑われた。

僕が働いているコンビニは制服の下に白いシャツを着ることが義務づけられている。紙袋には、白いシャツが入っていた。

「ありがとうございます」と恐縮していると

「ちょっと着替えてみてくれない」と言われた。

別に今着んでもええやんと少し思ったが、せっかくいただいたのでバックルームに入り着替えることにした。

羽毛の入った高そうなシャツで温かい。

着替えてレジの方へ行くと、おばさんが瞳を輝かせながら寄ってきて

「うわー、凄い似合う。買ってよかったわ」とシャツをぺたぺた触り始めた。

申し訳ないけど、ちょっとぞっとしてしまった。

でその夜、飯島愛の死を知り衝撃を受ける。

そんなクリスマスイブだった。

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飯島愛の思い出

一昨日、飯島愛が変死していたと聞きかなりの衝撃を受けた。自分よりも年下の人と話していると、AV女優というよりタレントとして認識しているようだ。

僕が中学校の頃、飯島愛は売れっ子AV女優だった。思えば初めて購入したAVは飯島愛だった。

あれは中二の夏休み。京都に住んでいた僕は、友達と一緒に四条へ映画を見に行った。正月明けだったと思う。お年玉で懐に余裕のあった僕は、映画を見終わった後、友人と共にエロビデオ屋に突入した。

僕は童顔だったので、どこから見ても十八歳以上には見えなかったはずだ。断られるのではとドキドキしながら、レジへ商品を持っていったが、幸い何も言われず買うことができた。

あの頃で三千円だから、結構な値である。もちろんVHS。収録時間は60分。今では中古DVDだと数百円で買うことができるが、当時はそんなものはまだ存在していなかった。

家に帰った僕は家族が寝静まってから、さっそく購入したビデオを見た。買って良かったとと興奮しまくった。まさか本番をしていないとは、その頃、夢にも思わなかった。

結局、そのビデオは数人の友達に貸した後、二千円ぐらいで誰かに売った記憶がある。

書いていて思い出したが、そう言えば僕は十八歳になるまでに普通にエロビデオを借りていた。よく高校を早退して、その帰りにエロビデオ屋にいったものだ。冬だったので制服の上にジャンパーを着こめば、わからなかった。

店によっては、十八歳未満に貸せないようにコンピューターで設定してあったため、レジで断られることもよくあった。さすがに恥ずかしくてその店には、当分顔を出せなかった。

それでも僕は借りられる店を探して自転車で辺りを駆け巡ったものだ。

まだネットの普及していなかった時代でエロのソフトがそんなに氾濫していなかった時代の懐かしい思い出である。

簡単にエロ情報が手に入る今の若い子たちは、逆に不幸に思えるし、その欲求も結果的に淡白なものになるのではないだろうか。

あのドキドキ感は中々楽しいものである。

かなり話が脱線してしまったが、改めて飯島愛さんのご冥福をお祈り致します。

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哀しき雛鳥

母の長年の友人(高校の同級生)でNさんという人がいる。その息子のY君とは、小学校の頃たまに遊んだりしていた。

数年前、まだ僕が実家にいた頃、突然Y君から電話がかかってきた。何かなと思い出ると、一緒に競馬に行かないかという誘いだった。誘われなくても毎週競馬場に足を運んでいた僕は、Y君と待ち合わせをした。

その後、少しY君と親しくなり何度か競馬や食事に行くようになった。

ある日Y君が言った。

「妹のNがG君(僕)に会いたがってから、今度三人で食事に行かないか」と

Y君の妹のNちゃんとも小学校時代に一緒にプールへ行ったりしていたので、顔なじみだった。僕よりも一つ年上で、愛くるしいルックスをしている。僕は当然、了承した。

僕たち三人はお好み焼き屋へ行った。

三人で漫画の話などをして盛り上がった後、Nちゃんが突然、神妙に語り始めた。

宗教の勧誘だった。

僕は必要があれば人に合わせることはできるが、仕事以外の場などその必要がなければ、思いっきり感情を顔に出てしまう。別に相手に嫌われてもいいやと思ったときは露骨に不愉快な表情を浮かべる。

恐らくものすごい仏頂面をしていたはずだ。声の調子も一気に低くなり、適当な相槌を嫌味なくらい繰り返した。

数分後、根がまじめなNちゃんは、気まずそうに話をフェイドアウトさせていきまた元の雑談に戻った。

その後、Y君ともNちゃんとも疎遠になったのだがこの前、偶然競馬場でY君と会った。

久しぶりに会ったY君はやつれていた。目の周りが落ち窪んでおり、生気を感じることができなかった。明らかに疲弊していた。

話を聞くと仕事と宗教活動の両立で休む暇がないらしい。

彼には悪いがどこからどう見ても幸せそうな人には見えなかった。

恐らくそんな人が布教活動をしても信者は増やせないだろう。楽しそうにしていれば、もしかすると興味を抱くかもしれないが、当の本人が不幸せそうなら「だってあなた自身はその宗教によって救われてないですよね?」と問いたくなるだろう。全く説得力がない。

どう見ても、彼の信仰している宗教は彼自身を幸せにしていないように僕には見える。だが渦中の本人はそれに気づいてないらしい。

僕がその新興宗教をやめたら? とY君に言うのもおかしな話だし、そんなのはY君の自由なので、黙っておいたのだが、分かれた後、何とも言えない気持ちになった。

Y君の家は一家揃って新興宗教に入っている。Y君の父も母もY君が生まれる前から、その宗教に入っていて、そこで出会い結婚をした。みんなどちらかというと気弱で純朴で常識人である(新興宗教の末端信者はこういう性格の人が多い気がする)。

Y君もNちゃんもその宗教に入っているのは完全な刷り込みだ。

卵から孵った雛が初めて目にしたものが新興宗教に入っている両親だった訳だ。

もしY君がその宗教に入っていなかったら、もう少し仲良くなれたかなと思わないでもない。でもそれを考えても仕方ないので、Y君はY君の人生を生きて欲しい。ただ過労死しない程度には休んだ方がいいとは思うが。

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美女を見つける方法

美女が見たくなったら、僕はコンタクトを外し街に出る。

行き交う人は美女だらけ。どこに隠れていたのかと思うほど。

近眼に感謝。谢谢。

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転校初日

ペニスケースを付けた先生が正門の前に立っている

おはようございますと僕が挨拶すると

先生はにっこりと笑い

壁に立てかけていた黒い筒に手を伸ばした

蓋を取るとポンッという音がした

先生は筒からペニスケースを取り出すと

僕に後ろを向くように言った

言われた通りすると

先生は僕にペニスケースを付けてくれた

これで僕もこの学校の一員だ

私立山田ペニス小学校の生徒なんだ

新品のペニスケースを付けた僕は

なんだかそれが嬉しくて

校舎の方へと駆け出した

ふと運動場へ目をやると

ペニスケースを付けた生徒たちがサッカーをしていた

とてもやりにくそうだった

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部長VS課長

満を持して部長の右ストレートが放たれた

課長の目が、キラリと光る

さっと部長の懐に入ると

きれいにカウンターを合わせた

ぐらつく部長に課長のアッパーが襲い掛かる

吹っ飛び掃除用具入れで後頭部をぶつけ倒れる部長

だがすぐに立ち上がる

「いい加減、くたばりやがれ!」

課長の右フックが部長のテンプルを捕らえようとしたそのとき

部屋に社長が入ってきた

「やめんか! 昼休みはとっくに終わっとるぞ」

二人はぺこぺこと頭を下げると

恥ずかしそうに自分の席へ戻った

我が社のお昼休みは中々刺激的だ

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ギャンブル話

六十代の女性で、たまにご飯をご馳走して下さる人がいる。あまりこの年代の人と話す機会がないので、毎回いろいろと貴重な話を聞かせてもらっている。

その人(Sさん)の旦那さんはもう亡くなっており、現在はその遺産で生活されている。この前、食事に言ったときに、ギャンブルの話になった。

Sさんはパチンコが大好きで、時間のあるときは隣町まで乗り込むそうだ。旦那さんが亡くなったあとの三年ほど、寂しさを紛らわすためにパチンコ屋へ入り浸ったと話しておられた。

「どれぐらい負けたんですか?」

という僕の問いにSさんは笑いながら答えた。

「三年で三千万ほどかな」

言葉を失ってしまった。桁が違う。

今年は馬券が当たらず負けが込んでるな、と悩んでいた自分が、非常にちっぽけだと思った。なんだか気持ちが軽くなった。

上には上がいるもんである。

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冷え性

作劇塾仲間であるUNIさんのブログhttp://19772000.at.webry.info/を読んでいると、リフレクソロジーの人から『首』、『手首』、『足首』など、身体の部位で“首”が付くところは冷やしてはいけないと言われたと書かれていた。

かく言う僕も冷え性なので冬は苦手だ。

首の付く部分を温めて、どうにか冬季を乗りきろう。

やはり乳首も冷やさない方がいいのだろうか?

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子どもの瞳 パート2

難波の郵便局でお金を下ろした後、ラビワン付近の横断歩道で信号待ちをしていた。

僕の右側には親子連れ。その隣にはトナカイに……ではなく、自転車に乗ったサンタがいた。

僕はサンタを見ながら、ああもうそんな季節なんだなとか、肉屋でバイトしていた頃に一度だけサンタの衣装を着させられたな。でも皿洗いをしていたので、衣装を着た意味なかったなとか、いろいろ考えていた。

お母さんに手をひかれている男の子がじいっと、サンタを凝視している。明らかに彼のテンションは上がっていた。そしてお母さんの顔を見上げ楽しげに笑った。優しい微笑みを返すお母さん。

信号が青に変わりかけた瞬間であった。

「カ~ペッ!」

と思い切り痰を吐くサンタ。

思わず子どもの目を手で塞ぎたくなった。

夢を壊した偽サンタは、凄い勢いで日本橋の方へと去っていった。

それとなく男の子の顔を見ると、絶句してサンタの消えた方向を見つめていた。

これでまたひとつ彼は大人に近づいたわけだ。

全く罪作りなサンタだぜ。

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現金書留

小説を書きながら、もうひとつやっていることがある。

三年ほど前から漫画の合作をやっているのだ。僕が原作を担当したものに対して相方に絵をつけてもらうという形式。今年になって二度持ち込みをした。

四ヶ月ほど前に持ち込んだとき、その場で賞に回しませんかと言われ、お願いしますと返事をした。だがそんなことはすっかり忘れていた。

さきほど現金書留が届いた。心当たりがなかったので何かな? と思いながら封を開けると、持ち込みをした出版社からだった。

金一封が入っていた。受賞されましたので賞金を贈らせていただきますという紙も添えられていた。

賞はその雑誌の中で一番下のものだし、賞金自体も大した額ではない。

でも創作したものは我が子みたいなもんだ。それがなんらかの形で評価されるのは、やはり嬉しいし、何より励みになる。

来年の初めにまた持ち込みに行く予定だ。この前は僕一人でいったのだが、今度はおそらく相方と乗り込むことになるだろう。

偶然そうなったのだが、僕の相方は現在同じマンションの上の階に住んでいる。前と比べると打ち合わせが非常に便利になった。

これもなんだかいい流れだなと思う。

僕はもうすぐ二十九歳になるし、相方は三十歳。

来年こそは何とかしなければ。

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遅刻厳禁!

やっばいなあ

遅刻してもうたがな

絶対ただでは済まんぞ

大事な会議やのに

やばいなあ、やばいなあ

どないしよ

『ガチャ』

あれっ? なんや

みんな一列に並ばされてるやん

社長ハチマキ締めて立ってるやん

なんで手にオープンフィンガーグローブなんか付けてるねん?

うーわ、社長ごっつ怒ってるやん

顔、真っ赤やん

ハチマキになんか書いてあんなあ

『遅刻厳禁(笑)』てか

(笑)ってなんやねん

完全に怒ってるやん

そう言えば並ばされてるの

全員、昨日一緒に飲んでたやつやがな

あいつらみんな遅れたんかいな

あれっ隅の方で倒れてんの角田やんけ

あいつも遅刻したんか

うーわ、角田顔面ボッコボコやん

見るも無残とはこのことやで

唇取れかけてるがな

うーわ、端の奴から殴られてるやん

手加減なしですやん

あーあ、絶対俺も殴られるわ

もう、今日は帰ろ

殴られるん嫌やもん

よっしゃ、バレんように

そうっと……

ちょ、ちょっとなんですのん、社長

いや、トイレですやん

また戻ってきますやん

逃げるとかそんな話ちゃいますって

せやからね

ちょっと腹痛いからトイレに……

なんで人が話してるのにグローブ外すかなあ

うーわ、めっちゃ指鳴らしてるし

「貴様には死すら生ぬるい!」って?

あんたちょっと北斗の拳見すぎでっせ

グハッ

痛い、痛い

秘孔付かんといて

ひ、ひでぶ!

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雨上がりの夜空に

どうも僕はリモコンに嫌われているようだ。DVDのリモコンとは仲良くやっているのだが、テレビのリモコンにはかなり嫌われている。

だからすぐに拗ねて姿をくらませてしまう。

多分、折りたたみ式の二本足が内蔵されているので、僕が寝ている間にどこかへ逃げているに違いない。

もうかれこれ五日ほどお目にかかっていない。

やはりこの前、間違って醤油をかけてしまったのがいけなかったのか?

主電源を入れにテレビへ向かうのは大変、面倒くさい。

清志郎風に言えば

「どうしたんだぁ  Hey Hey Baby  機嫌直してくれよ」

って感じだ。

いつものように決めて、ぶっとばしたいもんである。

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子どもの瞳

競馬が趣味の僕はG1(最も大きなレース)が行われる春と秋は欠かさず場外馬券場へと赴く。

昨日も阪神ジュベナイルフィリーズの馬券を買うべく、近くのWinsへと向かった。メーンレースの締め切りが三時三十七分ぐらいなので、大体いつも三時半ころにはWinsに着くようにしている。

付近に自転車を止めて、僕がWinsに向かっていると前からターフィーが歩いてくるのが見えた。

Taffy 写真を見てもらえばわかるが、ターフィーとはJRAのマスコットキャラクターである。

中に入っている人は前がよく見えないらしく、両側から警備員に手を持たれ先導されていた。

その様子を見ていた小さな男の子が母親に尋ねた。

「ねえ、あのお馬さん、何か悪いことしたの?」

思わず吹き出してしまった。

彼の眼にはターフィーが連行されているように映ったわけだ。

僕の脳裏には女性のお尻を触り逮捕されるターフィーの絵が一瞬で浮かんだ。ついでに取調室で怒られ、うなだれるターフィーの姿も。

子供には警備員と警察の違いがあまりつかないのだろう。言われてみれば、そう見えなくもない。

小股で歩くターフィーはどこか寂しげである。派手な動きをしているときは何も思わないが、トボトボと歩いていると無表情なその顔が、どこか寂しげに見えてくる。不思議だ。

「きちんと更生して出て来いよ」

僕はターフィー容疑者に、心の中でそう呟いた。

そして十分後、馬券を外して家に帰るのであった。

頑張れ、ターフィー。

頑張れ、僕。

冬の風は心に沁みる。

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『ABCお笑い新人グランプリ』の予選を見学する

この前、創作塾へ行ったときにスタッフのNさんから『ABCお笑い新人グランプリ』の予選があるから行かないかとお声をかけていただいた。

お笑い大好きの僕はもちろん「行かせていただきます」と返答。

で昨日、朝日放送の新社屋まで観覧に行ってきたわけなのだが、作品を書く上で非常に参考になった。人を笑わすという前提があるのだが、やはりその方法は人それぞれ。オーソドックスなしゃべくり漫才もあれば、演劇要素を取り入れたコントもある。

松本人志が言っていた、腹を抱えて笑わすだけがお笑いではないという言葉が改めてわかった。

興味を引いたのは『天竺鼠』。数ヶ月前のキングオブコントで見たときに、こんな才能のあるコンビがいたんだと驚嘆したが、やはり物が違った。77組いた中で図抜けて面白かった。自分たちがこの中で一番、オモロイという強烈な自負が見てとれた。

審査員として来られていた、かわら長介さんが最後にこう言われた。

「漫才という形式に捕われすぎて、面白くなくなってはいけない」

かわらさんは『笑い飯』『千鳥』『Dr.ハインリッヒ』などそれまでの形式を破壊して、新しいことをしようとしている芸人を高く評価されている。

そういえば第二回のM-1で『ますだおかだ』が優勝したときに、芸人やその関係者から優勝は『フットボールアワー』だったのはないかという話が出たそうだ。

極めてオーソドックスな『ますだおかだ』と、斬新な切り口を持つ『フットボールアワー』。やはり同業者たちは、新しいことをしている人間にいい評価を与えるのではないだろうか。

僕も小説を書くときは、常に今までなかったものを書いてやろうと思っている。今年の八月に小説の持込をしたときに「荒唐無稽すぎて、一般読者には受けない」というようなことを言われた。

現在、書いているのが比較的わかりやすい小説なのだが、これで自分の味が出ているのだろうかという不安がないではない。

わかりやすさを残しつつ、オリジナリティーを入れる。これがなかなか難しい。

でもプロの方たちはやっている。

僕も頑張ろうっと。

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フグ男のジレンマ

朝起きてから屁が止まらない

最初の犠牲者は飼い猫だった

枕元でぐったりとして動かない

間断なく放たれる我が屁を見て

これが原因かと呟いた

いつも一緒に寝ていたのが仇となった

そして次は母親だ

学校に遅れるよと起こしに来た瞬間

白眼を剥いて倒れた

母の倒れる音を聞いてやってきた父親も卒倒し

そしてじいちゃん、ばあちゃん

隣の青木さんまでが天に召された

昨日、三食さつまいもを食べたのがいけなかったのか

異臭騒ぎで駆けつけた警察も

部屋に入るなり気絶した

そしてついには自衛隊までも……

どうやらこの屁にはガスマスクなんて関係ないらしい

ああ、誰か俺の屁を止めてくれ

このままでは生き残りは俺一人になってしまう

頼むから止めてくれ

フグは自分の毒では死ねないのだよ

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さすらいのチンコ

ちょっとすいません

僕のチンコ拾ってもらっていいですか?

そこに落ちているヤツですわ

ほら、レジの横でシナシナってなっているヤツあるでしょ

先っちょが床にペタッてひっついてるやつですわ

あっすいません

いやー家帰ってから気ぃついんですわ

チンコないなって

で慌ててこのコンビニやって思い出してね

走ってきたわけなんやけど

いやー助かりました

チンコ助かりました

ちょっとトイレ借りてもよろしいかな?

チンコ付けたいんでねえ

色々すんませんなあ

あれっ

これ違うわ

これ人のチンコやわ

よう似てるけど僕のと違いますわ

こんなところにホクロないもん

ほら、店員さん見て見て

ここホクロついてますやろ?

僕こんなところにホクロないんですわ

あっすいません手ぇ握ってしもて

ちょっと興奮しすぎました

すいません、ほんまにすいません

良かったら、僕のチンコ吸いません?

あっごめんなさい

女の人にこんなん言うたらセクハラや言われるねえ

おっさんになるとあかんわ

ちょっと深呼吸します

スー……ハー

ところで他のチンコとかって落ちてなかったですよね

そうですよねえ

おかしいな

どこで落としたんやろ

あっやばい

小便したなってきた

こらはよチンコ探さんとやばいな

このままやと膀胱炎になるわ

ほな、失礼します

どうもお騒がせしました

チンコお騒がせしました

ええチンコ、チンコと

チンコはどこへ行った?

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美しき師弟愛

毎年、年末になると

弟子たちの前で真剣白刃取りを行う

衰えていないというのを見せるためである

それと照れくさいので口にはしないが

自分への挑戦でもある

「師匠、いきます!」

弟子の掛け声の数秒後

私の頭上へと刀が振り下ろされた

刃を両手で挟み込む

タイミングが命だ

少しでもずれると致命傷を負う

『ズバッ!』

あっあれっ

うーわ、失敗してるやん

オレ真っ二つになってるやん

完全に真ん中で真っ二つ

左右対称ですやん

やないなあ、内臓出てるなあ

ちょっと誰かセメダイン持ってきて

おい弟子

お前らどこ行くねん

なんでやねん

飯奢ったたりしたやんけ

なあ弟子て

どこ行くねん

カラオケとか言うなって

なあ弟子、弟子て

うーわ全員出て行ってもうたやん

あっ猫入ってきた

野良猫入ってきた

これは多分やばいですよ

うーわ、めっちゃ寄ってきたし

ミャアミャア言うとるなあ

なんかいつの間にか乞食入ってきてるし

割り箸、持ってめっちゃこっち見てるし

うーわ、内臓、箸でつままれてるし

ちょっとかゆいし

ワハハ、やめんかいアホ!

こそばいやんけ

ワハハ、ワハハ

ワハハハハ

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一点豪華主義

『一点豪華主義』という言葉がある。例えば車が趣味の人なら、車にだけお金をつぎ込んで普段は質素な生活をしているような人のことを言う。確か、この言葉を初めて知ったのは寺山修司のエッセイだった気がする。

先ほど、買い物から帰ってくると、いつものようにホームレスが僕のマンションの前でゴミ箱を漁っていた。まあ大国町はスラム街なので、もう慣れっこなのだが、近くを通ったときに「おや」っと思った。

ゴミ袋をまさぐっているホームレスの耳にはiPodのイヤホンが……。そのミスマッチさに、一瞬立ち尽くしてしまった。

彼は若干、リズムに乗りながらゴミを漁っているように見えた。

微妙に体を揺らせていた。

何を聞いていたかすごく気になった。

モーニング娘の『ラブマシーン』とかだったら面白い(古いとか言わないでね)。

でもそれならどうやってダウンロードするんだろう?

謎は深まるばかりである。

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プロレスとエロマンガ

よくお笑い番組を見ていると、芸人が「それってガチンコやんけ。俺らのやってるのはプロレスや」的なことを口にしている。

僕はプロレスが好きなので、この例えを聞いて、ああ上手いこと言うなあとそのたびに思う。

先ほどエロマンガをパラパラと見ていて、「あっプロレスだな」と思った。

レイプシーンがあるのだが、犯される登場人物がちっとも嫌がっていない。嫌がっている表情をしているのだが、嫌がっていない。でなんだかんだ言いながら最後には感じてしまって卑猥な言葉を自ら口走る。

エロマンガが存在している理由は男を性的に興奮させるためである。よってリアルで陰惨な強姦シーンを入れると、読者は引いてしまいその目的をはたせなくなる(一部、そちらの方が好きという人もいるにはいるだろうが)。

僕からすれば、犯される女の子が演技をしているようにしか見えない。AV女優と同じく自分がどいう役割を与えられているのかを自覚しながら行動している。登場する男側も女側も、読み手を興奮させるという共通の目的があり、そこへ向かって協力しているのだ。あえて言うとそこには信頼関係があるかもしれない。

プロレスもそうである。プロレスにはブック(台本)がある。勝敗やおおまかな段取りが試合前から決められている。だからお互いの体を攻撃しあっていながら、同じゴールに向かっているのだ。

プロレスには暗黙のルールというものがあり、相手の致命傷になるような攻撃をしてはいけない。お互いの信頼なしではとても成り立たない。

ウィキペディアでメタフィクションという言葉を調べていると、典型的なメタフィクションとしての仕掛けに次のような項目があった。

『ストーリーの登場人物に期待される行動であるが故にその行動をとる登場人物』

なるほど。ということはプロレスもエロマンガも立派なメタフィクションなのである。

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本当の才能とは?

『数少ない生き残りの回』http://nejisiki27.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-7a52.htmlでも書いたが、僕の通っていた専門学校には才能に恵まれた同期連中がたくさんいた。

現在、プロの漫画家として活躍しているYの目から見ても、とてつもない連中がいたと言わしめるほどである。

でも恐らくその人間たちのほとんどは、クリエイターにはなっていない。

なぜならやるべき事をやらなかったから。

極真空手の創始者である大山倍達の本に、生まれ持った才能のある人間の方が挫折しやすく、飛びぬけた能力がなくても、地道に続けられる人間の方が大成すると書かれてあった。

これは正しいと思う。

厳密に言うと才能という言葉は、やり続ける能力も含んでいるはずだ。

だから僕の同期連中は『才能』ではなく、『素質』があった。でもそれを開花させずに消えていってしまった。

『好き』と『得意』も似ているようで少し違う気がする。

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デリカシーのない僕

この前、同世代の女性と話をしていると高校時代の制服の話になった。

僕もその人の高校もブレザーだった。やはりセーラー服に憧れがあったらしく、夕焼け空を見上げながら

「セーラー服着たかったなあ……」

としみじみ呟く彼女に

「そんなに欲しかったら買って家で着たらええやん。通販でコスプレ用のやつ売ってるで」

と口走ってから、あっと思ったが手遅れだった。

その人は突如、形相を変え

「何を言うてんの。その時着られへんかったら意味がないやんか! 家で一人そんな格好してたら引くやろ? なあ引かへんか? オウ。その辺自分、どない思うねん。オウ。なあ、どやねん。どない思うねん? オウ、コラ、オウ」

とヤンキーみたいに凄みながら顔を近づけてきた。

正直、オットセイよりもオウオウ言っていた。

小心者の僕の心臓は一気に縮み上がり

「そうだよね。軽率だよね。今の発言はないよね。僕ってダメだよね。アハハハハ、ごめんちゃい」

と即座に謝ったのだが

もうちょっと考えてしゃべらんといかんよなと、反省した。

ちなみにその人は温厚でめったに怒らない人である。

どうも僕はデリカシーに欠ける一面があるようだ。

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これってセクハラ?

この前書いた『新手のハラスメント』http://nejisiki27.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-9b5e.htmlの記事を読み直していてふとある事を思い出した。

もう六、七年前になるだろうか。まだ僕が漫画を描いていた頃の話である。書き溜めた漫画をしたため、いざ東京へ二泊三日の持ち込みに向かった。

持参したのはギャグ漫画。十社近く周ったのだが、ほとんどの編集者は男性だった。

あれは三日目だったろうか。僕は水道橋にある某出版社に赴いた。

漫画を読んでくれたのは女性編集者だった。まだ二十三、四といったところで見るからに清純そうなうら若き乙女である。

漫画を手渡した瞬間「しまった!」と思った。

僕が彼女に渡したのは犬がアナルセックスをするために町を徘徊するという超下ネタ漫画だった。明らかに対象の読者を男性と想定して描いたものである。

真剣な顔で読み続ける女性。

話の中盤でアナルセックスを終えた犬が「自分の行為は犬として革命的だったはずだ! なのになぜ……」だと泣き叫ぶ感動的なシーンがある。

読み終えたその女性は、そのページを指差して

「こ、これは犬がア…ア…アナルセックスをするというのが革命的だという事ですよね」

と尋ねてきた。

「そうですね」と僕。

ふと彼女の顔を見ると、茹でダコのように真っ赤だった。額にうっすらと汗をかいている。

「あっ明らかに恥ずかしがってるぞ、これは」

と僕は思った。そしていくら仕事だとは言え『アナルセックス』というフレーズを何度も口にさせてしまった事がただただ申し訳なかった。

恐らく彼女の人生で『アナルセックス』という言葉をあんなり連発する事は二度とないだろう。

今から振り返ると、あの日は彼女にとって人生初の

“Anal Sex Day”

だった訳だ。

その後も色々批評をしてくれたのだが、彼女はかなりテンパっていて話に脈略がなかったような記憶がある。多分、何を言っていいかわからなかったのだろう。こんな漫画を描いてきてごめんよと心の中で謝った。

今考えるとこれは持ち込みの名を借りた新手のセクハラだったかもしれない。

読んでくれた編集の方、その折は本当にごめんなさい。

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エロ本の思い出

今日、バイト先へ出勤すると店長が浮かない顔で溜め息を吐いていた。

以下会話

「高田君、困った事があるんや」

「何ですか?」

「エロ本が売れへんのや」

「そうなんですか」

「実はな。このビルの七階に出会い系の店があって、いつもそこの人が大量にエロ本を買っていってくれてたんやけど、出ていってしもてなあ」

店長の話を聞いて、そう言えば最近エロ本を買っていないなと思った。恐らく十年以上買ってないはずだ。

今はエロ情報がネットなどでお金を払わずとも手に入れられる時代である。日本橋へ行けば300円以下でDVDが買える時代だ。

小学校の頃、手塚治虫先生同様、昆虫採集が大好きだった僕は、よく近所の空き地に虫捕りに出かけたもんである。そこへよくエロ本が落ちていた。

虫捕りフレンドである多田君と僕が草むらへ入っていくと、その日もエロ本が落ちていた(ちなみに草むらは多田君の家の隣にあった)。

それまでやかましかった僕たちは、エロ本を発見すると決まって静かになるのだ。

「エロ本やなあ」としみじみ呟く僕。

「そうやなあ」と多田君。

まるで小津映画の会話シーンのようにたっぷりとした間だった。

その数秒後「けしからんなあ」と言いながら僕はエロ本を蹴飛ばした。

実は遠くにやる振りをして、ページを捲りたかったのだ。

僕の予想通り、エロ本は1メートル先に落下しパッカリ、ページが開かれた。黒い下着を着けたお姉さんが艶かしいポーズを取っていた。

無言でエロ本に近づく多田君。少ししてから僕と同じくエロ本キックを行ったのであるが、キックに到るまでのタイムラグが男の哀しさを物語っていた。

数回のエロ本キック後、「バイバイキン」とお別れした僕たち。

その日の夕方の六時頃、僕は父親にタバコを買ってきて欲しいと頼まれ家を出た。

草むらの前を通った僕は絶句した。

多田君がしゃがみこんでエロ本をマジマジと眺めていた。

なぜか僕は駆け出していた。向こうに気づかれたら気まずいと思ったのだ。

次の日、学校で多田君を見た僕はいつも通り「おはよう」と声を掛けた。

多田君の目が血走っていたように見えたのは気のせいだったろうか。

その三ヶ月後に多田君は引っ越してしまったのだが、草むらでうんこ座りをしながら食い入るようにエロ本を見つめる多田君の姿は鮮明に脳裏に焼きつき今も離れない。

多田君と言えばエロ本。

エロ本と言えば多田君。

多分、そういう事なんである。

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数少ない生き残り

昨日、塾が終わった後、塾長宅に赴き、みんなと朝まで飲んでいると、深夜にふらっとYがやってきた。

専門学校の同期で唯一漫画家として活躍している人間だ。卒業後は疎遠になっていたが、作劇塾に入ってから何度か顔を合わすようになった。

専門学校時代の話で盛り上がったのだが、悲しいことに話題に出てくる人間のほとんどがもはや何をしているのかわからない。田舎から出てきている人間も多かったので、恐らく帰っているのだろう。話した後に妙な寂しさに襲われた。

僕の経験上、クリエイター志望者の大半はプロになりたいと言っていながら投稿も持ち込みもほとんどせずに消えていく。その行為が好きではないのに、好きな振りをしている。本当に好きならば、周りがどんなにとめても、勝手にやり続けるものはずだ。

Yは同期の中で誰よりも身軽に動き続けていた。卒業後はテレビ番組に出たり、大手ゲーム会社に就職したりと色々な事をやり続けていた。

話しているうちに『旧友との再会』http://nejisiki27.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-6be2.htmlで会ったM君の話になった。

YもM君の事はかなり認めていたので、気になっていたようだ。

『停滞していたよ』

僕がそう言うとYは凄く残念そうに「そうか」と呟いた。

YとM君は対照的だ。いつも飄々としているYと、常に鬱積を抱えながら生きているM君。いつ頃からだろうか、M君と話すのが段々と億劫になってきたのは。率直に言うと、何年経っても変わろうとしないM君を見て、こういう人生は歩みたくないと思うようになった。悪いけど、どう見ても楽しそうに見えないのだ。

専門学校の同期の連中は先天的な才能に恵まれている人間が数多くいた。でもそのほとんどが消えた。やはり彼ら彼女らは漫画、小説を書く行為がさほど好きではなかったのだと思う。

人生を謳歌しているYを見て、やはり作品作りは楽しみながらやらんといかんよなと痛感した。楽しみすぎて客観性がなくなるのは問題だが、やはり書き手が楽しむ余裕がないと、読者の感情を揺さぶるのは難しい。

朝方、塾長宅を後にしたわけだが、家に帰ってから一人で色々と考えた。

久しぶりにYと話せてよかった。有意義な時間だった。

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ああ、恥ずかしい

目が覚めると大便を漏らしていた

尻の辺りが非常に気持ち悪い

どうするべきか思案したが

寝たきりのこの体ではどうする事もできない

大人しく助けを呼ぶべきなのだろうか?

しかし、恥ずかしい

なぜなら漏らしたのは

一度や二度ではないからだ

また漏らしたの? 

という蔑みの目を向けられかねない

だからと言ってこのまま放置しておくのは

耐え難い苦しみである

ここは恥を忍んで人を呼ぼう

『オギャー、オギャー』

さっそく俺の泣き声を聞きつけて

母親が飛んできた

初めからこうすれば良かった

考えただけ損をした

何も恥ずかしがる必要はなかったのだ

なぜなら俺は

乳幼児なのだから

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窓の向こう

引越し先のマンションの窓から

民家が見下ろせる

小説を書くのに行き詰ると外の景色に目をやる

これがいい気分転換になるのだ

最近、よく専業主婦が屋根に上っている

どうやら日向ぼっこが流行っているらしい

素朴な疑問だが

どうしてみんな裸なのだろう

やはり開放感のせいだろうか?

屋根から落ちそうになっている主婦もちらほら

足をばたつかせる姿が実にユーモラスだ

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『行け! 稲中卓球部』 古谷実

稲中は僕が青春時代に読んだ非常に思い入れのあるギャグマンガである。高校生の頃に新刊が発売されるのを待ち遠しくて仕方なかった。出たらすぐに高校の近くにある本屋へ行って購入し、帰りの電車で読むのだが大抵最後まで読めなかった。

面白すぎるのである。

このまま読み続けると、車内で大笑いしてしまい変な人扱いされるなと思って、いつも途中で断念していた。

お笑いの世界を見てもわかるとおり、男の方が圧倒的に笑いに向いている。だからギャグマンガというのは、あまり女性が登場しない。出てもそんなに活躍しない。だがこの稲中は、女の子がよく出てくる。それも重要なキャラクターとして。

稲中はギャグマンガであると同時に、恋愛要素が結構入っており、それが話を更に面白くしている稀な作品である。

僕の好きな回は第四巻、その46『竹田、おっぱいをもむ』である。

Thum_0004 部室に一番乗りを果たしたと前野が、その開放感から全裸になり股間を卓球台にこすりつける場面から話は始まる。その後、井沢、田中がやってきて似たような変態行為をする。そこへやってくる竹田(卓球部の部長)と岩下(竹田の彼女、ちなみにヘビースモーカー)がやってくる。

偶然、同じロッカーに隠れてしまった前野、井沢、田中。

二人で卓球を楽しむ竹田と岩下。休憩していた二人はいつしかいい雰囲気に。竹田にもたれかかる岩下。

「ねえ、今、一番したい事があるでしょ」と尋ねる岩下。

「あるよ」と竹田。

「せーので言ってみるか?」と岩下。

「わかった」と竹田。

頬を染めながら「キス」と告げる岩下だが、竹田は「おっぱいを……」と言ってしまう。

この辺りが非常にリアルだ。男性なら分かると思うが、中学生男子の頭の中を覗くと六、七割以上はエロい事ばかり考えている。

背中を向けて少し怒る岩下だが、おっぱいを触る許可を与える。ダイレクトに触る竹田に驚く岩下。

一方、その頃ロッカーでは井沢と田中がパンパンに股間を膨らませながら前傾姿勢で泣いている。

「オレの生きざま、とくと見てろよ!!」と意気込んで出ていく前野。

キョトンとする竹田たちに

「オイラももむぅ~~」とチョケたものの、撃沈し再びロッカーに戻ってくる前野。

「大人になったな……竹田……」と言いながらロッカーに入ろうとする前野がなんとも言えない切なげな表情を浮かべている。

何だかんだいいつつも、おっぱいの力は偉大である。

落ち込んでいる男性諸君は深夜に一人で「おっぱい」と呟いてみればいい。

きっと元気が出るから。

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