夜行バスで夜の十時半に大阪駅を出た僕は、翌日の早朝、新宿に着いた。
夜行バスに乗ったことがおありの方ならわかると思うが、あまり熟睡できない。途中三回ほどトイレ休憩があったりするので、うつらうつらできる程度なのだ。
早朝なので、どこの店も開いていない。ということで早速、僕が向かう出版社の最寄り駅である飯田橋に移動した。
まず出版社の場所を確認した後、暇だったので辺りをぶらぶら歩いていたら、巨大な鳥居のある神社にたどり着く。
語彙の貧困な中学生のように、心中で「スゲー」を連発する僕。
なんとそこは靖国神社だったのだ。しばし圧倒される僕。
その後、眠たくなってきたので近くのマクドナルドに避難。僕は基本的にマクドへ行くと“コーラのS”(100円)しか頼まない。それは東京に行っても同じ。
コーラのSを手に持ち二階の席へ移動。窓から横断歩道が見下ろせる席だった。暇だったので、ずっと観察。なぜか白人の親子連れ多し。
暖房が効いていることもあって、徐々にまどろむ僕。
ガクッとなり目覚める。
テーブルの上にできていたのは、『よだれ池』。高校時代を思い出す。
顔を洗ってこようと、眠い目をこすりながらトイレへ立ったが、店内は相変わらずえらい混みよう。
数人がトイレの前で待っている。そこへ並んで順番を待った後、目的を達成し席へ戻る。
通路に背を向けて、横並び席に座っていた僕。柱と柱の間に四つの椅子があるのだが、最初来たときは混んでいたので、全て満席だった。ちなみに僕は右から二番目の席に陣取っていた。
通勤時間を過ぎたせいか、トイレから帰るとずいぶん空いていた。一番左の柱寄りの席へ移動する僕。
少しして女性の二人連れが僕の右側にやってきた。ひとつ席を挟んで僕の先ほど座っていた場所に座る片方の女性。
「あっ……やばい」
ようやく僕は思い出した。『よだれ池』がそのままになっていたことを。
でも
「お嬢さん。そこ、よだれ池があるんで、気をつけた方がいいっすよ」
なんて言えない。
どうしようかと僕が迷っていると、先ほど僕のいた場所に席を取った女性がバッグをテーブルの上に、もといテーブルの上に生成されたよだれ池の上に置いた。
「ごめんよ。お嬢さん」
心の中で何度も謝り、僕は店を出た。気がつけば四時間ほどいたことになる。コーラのSのみで、粘りすぎたかなと少し反省しつつ、時間になったので出版社へ赴く。
受付で名前を告げ、ラウンジで待っていると少しして編集者の方が出てこられた。ここ一週間ほど、出張などで忙しいとおっしゃっていたので、はたして長編小説を読んでいただけたのかなと、いささか不安だった。しかし笑顔で「ちゃんと読んだよ」と言っていただきほっとする。
「飯でも行こうか」とお誘いを受け、近くのファミレスに移動。
「なんでも食べていいよ」と言われた僕は
迷わず『白玉あずき』を注文。これが激ウマ。白玉プニプニ。僕はニコニコ。甘党万歳。東京万歳。
詳しいことはここでは書けないが、非常にためになる話や今後のために見た方がいい映画、読んだ方がいい本をたくさん教えていただく。
なにより前の作品よりも、レベルアップしていると言ってもらえたことが一番嬉しかった。
一時間ほどお話をさせていただいて、次に持ち込む出版社へ歩いて移動する。
こちらを
http://nejisiki27.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-ce6f.htmlをお読みいただければわかるが、僕は小説とマンガの合作を並行してやっている。
マンガの相棒のM君には、僕が小説の持ち込みをしている間に、他の出版社を回ってもらっていたのだ。
今から行けば少し余裕を持って到着できるなとファミレスを出て歩き出した僕。
すると前から見慣れた人間が。
そうM君であった。
出版社の前で待ち合わす約束をしていたのになぜ、この場所に? いったい何があったんだ……。
てなわけで『後半へ続く』(キートン山田風に)。
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