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安野モヨコ 『監督不行届』

去年の10月頃に『女性とエンターテイメント』という記事を書いた。まあ笑いは男性の方が向いているのではないかという事を書いたのだ。

僕は女性が感性だけで書いた作品が、凄く苦手だ。逆に言えば俯瞰で物事を見られる女性の作品は好きである。

僕の好きな女性漫画家は、さくらももこ、岡田あーみん、森下裕美、ねこぢる、など。

彼女たちは、自分を相対化して、客観的に見ることができる。だから読んでいて面白い。

07143967_jpg_2 最近、安野モヨコ 『監督不行届』を読んだのだが、非常に面白かった。安野モヨコもまた自分を客観視できる人間だ。

どんな内容の漫画かと言えば、夫である庵野秀明との結婚生活を面白おかしく、描いている。

これまでの人生において、オタク系男子と付き合った事のなかった安野モヨコが(理由は自分がオタクだと自覚していたから)、オタクの日本代表みたいな庵野監督との生活で、自分の中へと必死に抑え込んでいた、オタクさを段々と発揮していく所が笑いを誘う。

巻末で庵野監督の語りが収録されている。

「嫁さんはただのオロノケマンガにならないよう、読者サービスを主体にいつも真摯に考えていましたね」

と監督は語る。

よく見知らぬ女性のブログを読んでいると、ひたすらノロケているだけのブログに遭遇する事がある。山でヒグマに会うよりは、幾分マシかとは思うが、それでも一瞬「ああっ出くわしたか」と精神的なダメージをこうむる。

嫌ならすぐにバッテンマークを押して、ページを閉じればいいのに、なぜか見てしまう。そして読んだ後、「うーん。これは新手の嫌がらせだな。けしからん」と同じ感想を抱くのだ。

話が脱線してしまったが、徹底してエンターテイメントにこだわる、安野モヨコさんの姿勢に深く共感し、自分もこうありたいもんだなと思ったという、お話でした。

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