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『電影少女』 桂正和

211q2601gkl お盆の間、少し実家に帰っていたのだが、その時に本棚にあった『電影少女』が目に付いたので、手にとって読んでみた。

この漫画は僕が小学校の頃に、週刊少年ジャンプで連載されており、リアルタイムで読んでいた記憶がある。思春期に足を踏み入れようか、という時期の小学生には、ほどよくエッチな漫画で、友達と「今週号は凄かったなあ」と、鼻息を荒げながら語り合ったのが懐かしい。

僕はその頃、『電影少女』を単なるエロい漫画としか捕らえていなかった。ヒロインであるもえみちゃんは、女の子らしくて可愛いなと思っていたのだが、ビデオガールである、あいは、主人公であるヨータ(ヨーダじゃないよ)の前でも、平気で裸になるし、なんだかなとあまりいい印象を持っていなかった。

読み直してみると、先が気になってとまらなくなってしまった。僕は基本的に恋愛系の話はあまり読まないのだが、これは掛け値なしに面白いと思った。作者自身も語っているが、心理描写が徹底している。漫画を読んでいる途中、ふと新海誠監督の『秒速5センチメートル』を思い出したぐらいだ。

あと、巻数の割りには登場人物が少ない。連載となると、次々とキャラクターを増やしていく漫画も少なくないのだが、この漫画にはそれがない。いわゆる捨てキャラというのが出てこない。それぞれに役割があり、血肉が通っている。あまり好きではなかった、“あい”が非常にいじらしく思えてくる。

実家では11巻までしか読まなかったので、その続きを自分の家に持って帰ってきて読んだのだが、なんと巻末で桂正和氏と今、世間を賑わせまくっている酒井法子が対談をしていた。

この頃は、まだシャブに手を出していなかったんだろうなあ、とかいらん事を考えながらその対談を読んだ。どうやら酒井法子がアニメビデオ『電影少女』の主題歌を歌っていた事から実現した対談だったようだ。

ちなみに『電影少女』を読みながら思ったのは、まだこの頃って全く携帯電話が普及していなかったんだなという事。もし、携帯が登場していたら、結構話が変わっていたように思う。特にもえみちゃんが、留守番電話機能付きの電話を買う、という話はまんま無くなっていた可能性が高い。

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