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『アンディと叔父さん』《創作物》

アンディと叔父さんには本当に悪いことをした

遠路はるばるアメリカから

交換留学生

という形でアンディがうちの高校にやってきたのは

つい一ヶ月前のことだ

言葉の壁のせいか、彼はクラスに馴染めず

休み時間になると

ひとりで聖書ばかり読んでいた

小学生の頃、転校することが多かった僕は

彼の気持ちが痛いほどわかった

見かねた僕は昨夜、暗記した英語を使い

アンディを誘った

今晩、飯でも食いに行かないかと

僕の親戚が働いている店が道頓堀にあるんだと

僕と行けばかなり安くなると言ったら

アンディはとても喜んでくれた

授業が終わると僕とアンディは二人で道頓堀に赴いた

アンディは運ばれてきた、天然てっさを

恐る恐る口へと運んだ

生まれて初めての経験なのだろう

『OH Delicious!』と叫び

瞬く間にてっさを平らげてしまった

僕の分まで食べてしまったのだが

アンディが喜んでくれたので良かった

だがその後がいけなかった

何という偶然だろう

学校で一番の金持ちと噂される山北が

友人たちと店へ入ってきたのだ

嫌な予感がした

山北はアンディを見るなり指差して

『おい、アンディが河豚食うとるぞ!』

と大声で言った

周囲の友人たちが一斉に

『アンディ・河豚』と囃し立てる

日本語にまだ慣れていないアンディだが

侮蔑されているというのは、わかったらしい

立ち上がると

山北、そしてその友人に

何発ものカカト落とし

そしてフグ・トルネードをお見舞いした

その様子を見て僕は思った

結構、格闘技詳しいやん、と

そして叔父さんは翌日から無職になり

アンディはK-1戦士となった

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