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『もたない男』 中崎タツヤ

Book

僕の大好きな漫画家、中崎タツヤ氏が“物を捨てる”ということに関して書いたエッセイである。

どういう考え方の人なのか、とずっと気になっていたのだが、この本を読んで少しだけ理解できたような気がする。

中崎氏の仕事場は、ほとんど何も置かれていない。

恐らく最も物の少ない漫画家だと言われている。

そんな仕事場で過去の記憶を頼りに彼は漫画を創作する。

『じみへん』という漫画をずっとスピリッツに連載している中崎氏。

恐らく中崎氏自身も地味な人に違いない。

文章も語る内容も淡々としている。

感情というか、抑揚がほとんど感じられない。

どこか、つげ義春を想像してしまいそうになる。

驚いたのが、本を捨てながら読んでいくのだという。

どういうことかと言えば、読み終わったページをちぎってゴミ箱に捨てるのだ。

物を捨てても記憶が残るからいいというのが中崎氏のご意見。

残らない記憶は、たいした記憶ではないのだそうだ。

達観しているとも取れる。

物が捨てられなくて困っている人は、ぜひ一度お読みになればいいと思う。

本当に本当に淡々と書き綴られている。

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